ニコチンと血糖値の関係性


前にタバコと糖尿病との関係性(「糖尿病にタバコは本当にNGか」参照)についての記事を書いたが、なかなかやめられないのが現状。
結局1日に1~3本程度は許容してしまっている。

ニコチンが血糖値上昇に与える影響は食後だけ我慢するだけではダメなのか。
完全に禁煙しなければ(体内にニコチンが残留していれば)血糖値が挙がってしまうのか。
もしそうなら「減煙」程度では意味がないことになってしまう。

そこで、ニコチンと血糖値上昇の関連性をもっと詳しく調べてみた。

ニコチンと血糖値の関係はまだ明確じゃない?

調べた結果『「喫煙することで血糖値の上昇がみられる」という研究がある』というのが実情らしい。

喫煙(によるニコチン摂取)と血糖値の変動についての研究は様々なところで行われているが、その研究によっては「変化が見られない」とするものもあるらしい。

むしろ「低濃度のニコチンはインスリンの分泌を促進する」という研究すらあった。これは、低濃度のニコチンは副交感神経(自律神経のうちリラックス状態をつかさどる)を刺激するため、副交感神経によって分泌されるインスリンに影響する、という事のようだ。

つまりニコチンはインスリン分泌促進の遠因の一つであるだけであり、直接的には副交感神経を優位な状態にする(つまりリラックスする)ことで、インスリン分泌が促進し、血糖値を低くコントロールできる可能性がある、ということだ。

※参考:喫煙と代謝および肥満 | 公益財団法人 喫煙科学研究財団 

副交感神経を優位にするには

「リラックスする」といっても、いざやろうとすると難しいもの。
特に「コーヒーなどを飲む」「タバコを吸う」などの定番リラックス方法が封じられている糖尿病患者(つまり私)には、なかなか良いアイデアが思いつかない。

調べたてたところ、ある記事に糖尿病患者にピッタリの「リラックス方法」が書いてあったのでご紹介。

副交感神経を優位にする方法

  • ゆっくり朝を過ごす ご飯をゆっくり食べ、歯磨きも3分くらい時間をかける
  • ゆっくり食べる 一口30回くらいよく噛んで食べる
  • ゆっくりできる時間をもつ 1日に30分くらい、予定のない時間を作る

参考:副交感神経を優位にする技 | ビジネスパーソンのためのメンタルヘルスマネジメント 2ndシーズン 

特に「ゆっくり食べる」は糖尿病患者にとっては非常に重要なポイント。食事を摂るときに早く食べると、急激に血糖値が挙がり、血糖値スパイクによる低血糖で過食となったり、インスリン抵抗(インスリンが効きづらく血糖値が上昇する、下降しづらくなる)につながる可能性がある。

フルタイムのお勤めや毎日の通勤があるとなかなか時間が取れない事が多いかと思うが、そうして日頃ストレスに接している方ほど、このようなリラックスできる時間を作るべきだとえる。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です