運動にクロスバイクをお勧めする理由


「運動のために、あなたはどんな自転車を選びますか?」

この記事へたどり着いた方は、もしかしたらその答えに迷っている方も多いかもしれません。

私は断然、クロスバイクをお勧めします。

実際に糖尿病の運動療法として、クロスバイクを使っている私が、そのおすすめポイントを紹介します。

そもそもクロスバイクとは

スポーツバイク初心者の方は「クロスバイク」についてご存じない方も少なくないと思いますので、簡単に説明します。

 

ロードバイクとマウンテンバイクの良いトコどり

クロスバイクとは、ロードバイク(レース仕様のスポーツ車)とマウンテンバイク(オフロード車)のメリットを合わせたようなスポーツ車(クロスバイクに限定した競技がないため、準スポーツ車?)です。英語では現在は「hybrid-bike」と呼ばれるようです。

ロードバイクとは何か

ロードバイクは「ロードレーサー」とも呼ばれ、ドロップハンドルと細く径の大きなタイヤを装備しているのが特徴です。

公道を高速かつ長距離を巡行するために用いられるタイプの自転車です。
レース目的でなくカジュアルユースでも利用されており、休日に上記の写真のようなレーサー(ライダー?)を見かけたことがある方も多いかもしれません。

それではマウンテンバイクとは?

一方、マウンテンバイクは、安定性を高めるためのフラットハンドルに、太くグリップ性の高いタイヤを実装しています。

マウンテンバイク(MTB)はその名の通り、山地(トレイル)や悪路を走行するための自転車です。もちろんコチラもカジュアルでも用いられます。速度や距離よりも、オフロードをいかに乗り切るかに、焦点が当てられています。

クロスバイクは上記の利点を併せ持ちます。

  • 中長距離でも移動することが出来て、
  • キレイな路面でなくとも走行できる

それが、クロスバイクです。

クロスバイクが運動療法に適している理由

ではなぜ私が「クロスバイクが運動療法に良い!」としているか、運動療法の面からクロスバイクのメリットを見ていきましょう。

適度な運動量と運動時間

糖尿病における運動療法では「適度な運動」と「カロリーの消費」もしくは「脂肪の燃焼」がテーマとなります。

特に脂肪燃焼のためには最低でも20分は運動を続ける必要があり、しっかりとカロリーを消化するには1時間程度は行うべきだと考えます。
(1時間の自転車運動でおおよそ500kcal程度)

一般的な自転車(軽快車・シティサイクル)では長時間乗り続けるのはなかなか難しく、走ることに特化したスポーツ車がふさわしいと考えられます。

路面状況を気にせず走れる

クロスバイクはロードバイクに比べ太目のタイヤを装備しています。運動不足解消などのカジュアルユースで考えれば「街乗り」になるケースが多く、段差や路面の良くない道路を走る機会も必然的に増えてきます。

シティサイクルのタイヤ幅に近いクロスバイクであれば、一般的な自転車と同じ感覚で街乗りをすることが出来、運動の場所を選びません。

用途を限定しない汎用性の高さ

近年さらに注目を集めることになったクロスバイクは、日常利用のための拡張性が高いもの、またはそれらのパーツが実装されたモデルが多数存在します。

ライト、泥除け、キャリア(カゴ)、チェーンカバーなどは、通勤・通学で使用する場合に必須な装備と言えるでしょう。

毎日乗っても飽きない

私が最もおすすめしたいポイントはココです!
何と言ってもクロスバイクは「楽しい!」

ちょっと足を延ばす感覚で、徒歩ではいけない距離まで気軽に出向くことが出来ます。

また、運転中のスピードも15km/h~25km/hは出るため、乗っているときの「気持ちよさ」は、シティサイクルとは比べ物になりません。

なにより、楽しいからこそ、継続的に運動が続けられると思います!

「ルック車」でも構わない

クロスバイクに限らない話ですが、比較的安価なものは「見た目だけ」という意味で、俗に「ルック車」と呼ばれるものがあります。クロスバイクでは価格帯にして3万円を下回るモデルは「ルック車」に該当すると思います。

ルック車と言われるものに明確な定義があるわけではありません。
走行性能として、高級品やプロ仕様モデルに対して大幅に劣っていることを指して言う、少し曖昧な表現だと考えて下さい。

しかし、糖尿病の運動療法、または運動不足解消を目的とすれば、ルック車でも十分に目的を達成できると考えられます。

ロードバイクではない理由

ここまで、クロスバイクの良いところを並べてみました。
ではクロスバイクの上位存在である「ロードバイク」でも、上記のメリットは当てはまりそうなものです。

ここではあえて「ロードバイクではない」理由をまとめてみます。

高価な機材をそろえる必要はない

ロードバイクは、その性能の高さから、車体本体や付属のパーツに至るまで、基本的に高いと言わざるを得ません。

相場観では10万~20万円程度だと考えて下さい。

値段の違いは様々ありますが

  • 車体の重量、いかに軽いか
  • 車体やパーツの品質、精度の高さや耐久性
  • 車体のサイズの柔軟さ

などが挙げられます。
「走ることを追求した自転車」なので例えば1kg軽いモデルがその分1万円高い、という事もあり得ます。

正直運動不足解消には高価すぎる出費ですよね。
その為私は、ロードバイクをチョイスする必要はないと考えます。

ロケーションを選ぶ必要がない

ロードバイクは大きな径と幅の細いタイヤであり、また車体自体にクッション性がほとんどありません。その為、走行できるのは「車道のみ」と思って差し支えないかと思います。

その結果、ロードバイクは通行するルートが制限されたり、または適した場所まで移動する必要すらあります(自転車を解体して移動することを輪行と呼びます)。

もちろん、ライディングを十二分に楽しむにはそれらの手間や制約もしょうがないかもしれませんが、運動療法のためにわざわざ移動するのは、少し面倒ですよね。。

ロングライドである必要はない

ロードバイクは移動性能は非常に高いため、100km単位の移動でも可能です。日常的に乗る場合でも30km以上移動するなら、ロードバイクが良いでしょう。

しかし今回は「運動のため」であり目安は「1時間程度」です。

初心者である私の実績では平均速度は17~20km/h程度。ちょうど1時間の運動と考えるのであれば、30kmも走行可能なロードバイクは「オーバースペック」と言えます。

以上のような理由から、運動不足解消にはロードバイクである必要はないと考えられます。

マウンテンバイクではない理由

つづいて、クロスバイクが引き継いだもう一つの特性、マウンテンバイクではどうでしょうか。
マウンテンバイクではなく、クロスバイクを選ぶべきポイントは以下の通りです。

爽快なスピードが得られない

マウンテンバイクは一般的には高いスピードが出しにくいと言われていますが、目安としては15km/h~25km/h程度で、クロスバイクと同等と言われています。

しかしマウンテンバイクはタイヤの設置面積が大きく、グリップが大きい代わりにそのロスも大きくなってしまいます。つまり、クロスバイクに比べ、やはりスピードが出しにくい or 同等のスピードを出すにはより多くのエネルギーを必要とする、ということ。

もちろん、運動不足を解消するだけならそれでもかまいませんが、爽快感は阻害されてしまい、ひいては「運動が継続的に続けられない」ことになってしまいます。

街乗りならオフロードは不要

マウンテンバイクは、砂利道(グラベル)や泥道(ダート)でこそ、最もその性能を発揮できます。

しかし、日常的な運動に用いる、つまり生活圏内で乗る場合に、そこまでオフロードの環境であることも少ないと思います。

その為、わざわざマウンテンバイクをチョイスする必要はないかと思います。

過剰なヒルクライムをしない

マウンテンバイクでは前後ともに変速ギアがついているケースが多いと思います。これは、急斜面や悪路での走行を可能にするための装備です。

しかし前項同様、そこまで急激なヒルクライムをする機会はありませんし、有酸素運動の観点からも、過酷な環境での高強度な運動は不適であると言えます。

近年のクロスバイクでは、前輪がシングル(後輪にしか変速がついていない)タイプも多くみられます。ギアなどの機構が減れば、その分車体も軽くなり、費用も抑えられます。

これらのポイントから見ても、マウンテンバイクよりもクロスバイクをチョイスした方が、糖尿病の運動療法には適していると考えられます。

糖尿病患者の視点から

最後に、とても主観的な話ですが、私の中でクロスバイクを選ぶ決めてとなったポイントです。

それは
「クロスバイクはスマートでカッコイイ!」
ということ!

ロードバイクのようなガチじゃないけど、しっかりと本格派。
そんな感じがとてもクールに感じられました!

今でもクロスバイクに乗って、休憩中に自分の愛車を見ながらニヤニヤしてしまうほど。

↑休憩中のコンビニでパシャリ♪
オンラインでは流通してなくて、紹介できないのがとても残念です。。

運動療法はクロスバイクで決まり!

以上、糖尿病患者の私、佐藤が、糖尿病の運動療法にクロスバイクをおすすめする理由をまとめてみました!
クロスバイクだけじゃなく、自転車は、知れば知るほど奥が深くて、日に日にのめりこんでしまっている自分がいます。。

そんな中でも、クロスバイクは初心者にもとっても乗りやすい、門戸が開かれた存在だと思います。

クロスバイクに関する情報は、このサイトの中でも随時取り扱っていきたいと思います。


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