きっと糖尿病じゃない人でも日頃から悩んでるかもしれない悩み。
「なぜ痩せないのか」
「なぜ太ってしまうのか」
人々が長い間とらわれるこの疑問を、在庫に例えるとてもしっくり理解できたので、まとめてみました。
前置き
この記事では、食事を「仕入れ」、基礎代謝を「使用(または販売・消化)」、体脂肪を「在庫」、ダイエットを「在庫処分」と対応させて解説しています。
食事でカロリーを補給して、基礎代謝として燃焼し、多くとりすぎたエネルギーは脂肪として蓄えられます。
在庫に置き換えるとこうなります。
仕入れたアイテムから、使用(販売等)したものを差し引いたものが、在庫です。
なぜ痩せないのか
「私、どんだけ頑張ってもやせないんだよねー」
という発言、どんな人でも一度は口にしたことがあるでしょう。
なぜ痩せないのか。
それはエネルギーを摂りすぎてるから。これに尽きる。
例えば、1日で3個売れるリンゴ🍎があるとします。
これを1日4個ずつ仕入れると、1日で1個残ります。2日で残りは2個になります。
痩せない痩せない、って言ってる人は、コレをやってるんですよね。
そりゃ痩せないわけです。
しかも不幸なことに、余剰なエネルギーの仕入れは即「脂肪」として保管されてしまいます。
売り場は一掃されてるのに、実は倉庫の中には売れ残りのリンゴが何十個も保管されてる。
それでも毎日新しいリンゴが仕入れられる。
販売をしたことがある方なら分かると思いますが、コレはちょっとした恐怖です。。
体の不良在庫「脂肪」の仕組み
もし販売だったら、余っているリンゴから売りさばけば、売れ残りを極力避けられるかもしれません。
でも脂肪の場合はそんなに簡単には行きません。
糖類から脂肪の形に組み替えられて倉庫の中にしまい込まれてしまうので、簡単には売りさばけなくなってしまうんです。
ではなぜ、このような仕組みになるのでしょうか。
お店の通路をキレイに保つために、倉庫に押し込む
身体をお店に例えると、理解しやすいと思います。
スーパーでもコンビニでも、「通路に商品が置いてある」ことは無いですよね?
売り場には陳列棚があり、商品はその中にキレイに並べてあります。
商品の入れ替えなどで商品補充用のコンテナが置いてあると、通路が通りにくくてなりません。
だからスーパーでもコンビニでも、仕入れた商品はそのまま倉庫に突っ込まれることになります。
人の身体も一緒。
通路(つまり血管)に糖がたくさんあると血流が悪くなり、末端の細胞が壊死したりその他の合併症を引き起こす原因になるそうです。
いわゆる血液ドロドロってやつですね。
その為、健康な人間の身体は、必要以上のエネルギー(糖)を血管中に残さず、倉庫(つまり脂肪)にしまい込んでしまいます。
この働きをするのがインスリンです。
インスリン氏は身体の「在庫管理担当者」ですね。
インスリン氏はとても仕事ができる
在庫管理担当者であるインスリン氏は、仕入れたエネルギー量が多ければ多いほど活発に働きます。
たとえ急に大量な仕入れがあっても、そのほとんどをさばき、倉庫にキレイに整理してくれます。
そんな「さばける」インスリン氏ですが、ちょっと困った一面もあります。
一生懸命倉庫に入れてるときは夢中になりすぎて、売り場に出して置くべき在庫も倉庫に入れてしまうんです。
インスリン氏は仕入れた在庫を倉庫にしまうことは一流ですが、適正在庫を管理することは苦手なんですね。
発注担当の空腹中枢氏と仲が悪い??
本来、仕入れ発注は、在庫や販売状況を見ながら行うべきものです。
しかし在庫管理のインスリン氏は、お店の仕入れ担当である「空腹中枢」と仲が悪いのか、ホウレンソウをしてくれません。
空腹中枢氏も真面目なので、売り場に必要な在庫が無いと知ると、すぐに発注をかけてしまいます。
また、空腹中枢氏はとても心配性なので、発注したものがまだ届いてないと知ると、追加発注をかけてしまうことも。
本来であれば、お店のオーナーたる「脳(理性?)」が程よい感じに空腹中枢氏をたしなめてくれるため、在庫(体脂肪)が増えすぎることはありません。
しかし、そのバランスが崩れると、お店の中は悲惨な状況になってしまいます。
在庫処分は条件が厳しい
前述の通り、仕入れ担当者と在庫管理担当者の連携が取れないのは、物販経験者からすれば非常に恐ろしいことです。
でも実際の販売業であれば、不良在庫は処分すれば済む話です。
多少利率が悪くなろうと、滞留在庫にしてしまうよりは、販売してキャッシュフローを回した方が、事業の生命線をつなげる可能性は高くなります。
しかし人の身体の滞留在庫は、ある特定の条件を満たさないと、在庫処分ができない縛りがあります。
糖尿病は、在庫管理崩壊の結果
以上のように、在庫が滞留してしまうと余分なエネルギーが蓄積し、私のように糖尿病(2型糖尿病)になってしまうケースがあります。
しかし、糖尿病の発症についてはその体質が大きく影響するようです。
上記の例であれば「売れ方」「売れ残り方」に個人差があるということ!
とはいえ、余分な在庫は抱えないように、健康を保っていきたいですね!