ご覧の糖尿病患者の皆さんは、フィットネストラッカーを活用されていますか?
私は長年、xiaomiのmi Bandを愛用してきたのですが、最近ではスマートウォッチに心惹かれています。
中でも、中華製スマートウォッチ「TicWatch」シリーズは、高性能ながらお手頃価格。
価格帯の異なる「Pro 3」「Ultra GPS」「E3」「C2+」とシリーズ展開をしていますが、正直ちょっと違いが分かりません。
そこで、TicWatchを買いたい私のために、徹底解剖してみます!
早速気になる方は以下のリンクから
全シリーズ商品ページはコチラ
- TicWatch Pro 3 Ultra GPS Retinaディスプレイ搭載の最上位機種
- TicWatch Pro 3 GPS搭載・大容量バッテリの本格モデル
- TicWatch E3 必要十分な機能を兼ね備えたベーシックモデル
- TicWatch C2+ スペックアップした初心者向けモデル
TicWatchとは?
まずは「TicWatch(ティックウォッチ)」というブランドについて簡単に説明しましょう。
TicWatchは、中国のフィットネスメーカー「Mobvoi(モブボイ)」から発売している、スマートウォッチブランド。
大変安価な価格設定でありながらOSには「Wear OS by Google」を搭載し、本格的なフルプライスのスマートウォッチにも引けを取らない機能を備えています。
なお、Mobvoiは全世界向けのブランドであり、地元では「出門問問」という名称なのだそうです(どんな意味なんでしょうね?)。
中華製というと安易にマイナスイメージを抱く人が多いようですが、Mobvoiについては2012年に北京を本拠地として設立されており、長年続いていることから企業としての信頼性は高いことが伺えます。
※英語版Wikipediaより
またこの会社は世界的な自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(Volkswagen)との合弁起業として設立されており、Googleとも正式なパートナーシップを有しているとのことです。
実際にアイテムをAmazon で見てもそのレビューは低くなく、多くのレビューを集めながらも4を超える高い評価を得ています。
これは商品品質としては非常に高いものを期待できますね。
TicWatch 全シリーズ比較
では早速、TicWatchの全シリーズの違いを見てみましょう。
なおすべての情報は公式サイト、Amazon 商品ページを元に、2022年10月時点の情報で構成しています。
当ページで公表しているデータの完全性・最新性を保証するものではございませんので、気になる情報は各商品リンクからご自身でご確認頂きますよう、お願いいたします。
TicWatchシリーズの価格比較
まずは価格について見ていきましょう!
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
価格(定価) | ¥27,590(35,999) | ¥21,600(35,999) | ¥23,999 | ¥25,799 |
セール価格が適用されているものの「Ultra GPS」「Pro 3」の定価は同じ35,999円であることが分かります。
ついで高価なのは「C2+」、「E3」は最も安いようです。
E3は後述でお分かりいただけますが、より手軽に手に取ってもらうための「廉価版」であると考えられます。
その為、このアイテムはセール前価格でも2万円強の価格なのですね。
TicWatchシリーズの強度・耐久性比較
続いて耐久性についてみてみましょう。
スマートウォッチとは大変緻密な機会ですが、フィットネスでの利用を考えている人にとって、過酷な状況で使い続けられる必要があります。
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
強化ガラス | コーニング®ゴリラ®ガラス | コーニング®ゴリラ®ガラス | 2.5D ガラス | — |
耐水規格 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 |
ケース | ステンレス鋼と高力ナイロンのファイバーグラス | ステンレス鋼+プラスチック | ポリカーボネイトとガラス繊維 | ポリアミドガラス繊維、アルミニウム |
ストラップ | フルオロゴム(22mm) | シリコン(22mm) | シリコンゴム(20mm) | レザー(20mm) |
耐久性規格 | MIL-STD-810G | — | — | — |
いずれも水泳程度の使用には問題が無い防水防塵規格「IP68」を取得しています。
IP6xは防塵規格で、1mmに満たない微細な粉塵も侵入することが出来ません(1mm以上の防塵で「IP4x」)。また、IPx8は防水能力を表しており、継続的に水中に沈めていても危機が影響を受けないものとされています。
つまり、IP68の性能であれば、アウトドアでのフィットネス利用程度には問題ないという事です。
また「Ultra GPS」「Pro 3」の表面ガラスにはコーニング社(Corning)のゴリラガラスという強化ガラスが使用されており、耐衝撃性能が期待できます。
付属ベルトの素材「フルオロ(フルオロメタン)」「シリコン」も、対候性・耐摩耗性など、耐久性への配慮ですね。
シリーズを通じてみると、防水防塵規格は均一ですが、ケース・ストラップやガラスには大きな差があるようです。
TicWatchシリーズのサイズ・解像度比較
それでは、TicWatchシリーズのサイズ感・重量感、解像度はいかがでしょうか?
スマートウォッチはその名の通り、高レベルの情報デバイスです。視認性が良く、ち密な描写をしてくれないと、力を発揮できないですよね??
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
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イメージ | ||||
スクリーン | 1.4インチ326ppi 全天候 AMOLED 454x454px | 1.4インチ Retina AMOLED 454x454px | 1.3インチHD 360 x 360 px | 1.3インチHD AMOLED 360 x 360 px |
サイズ | 47 x 48 x 12.3 | 47 x 48 x 12.2 | 44 x 47 x 12.6 | 42.8 x 42.8 x 12.7 |
重量 | 41 g | 41.9 g | 32 g | 42 g |
サイズ感としてはそこまで大きな差はなさそうです。
最も差があるものでも、その差は4mm程度。使用感としては誤差の範囲でしょう。
重量はE3のみがダントツに軽いですね。
先に触れたとおりE3はエントリーモデルであることから、電池容量も小さくケース素材も異なります。
なお、すでにAppleWatchシリーズをお持ちの方は、比較すると重く感じるかもしれません。
ディスプレイはUltra GPS、Pro 3、C2+がAMOLED(有機LED)で、上位ランクと下位ランクでは解像度に差があるようです。
なお、Ultra GPSには「326ppi 全天候型」とありますが、特徴を見るにRetinaディスプレイであると考えられます(それ以上詳細な情報はありませんでした)
TicWatchシリーズの処理スペック比較
同じくスマートウォッチの生命線、処理能力についてみてみましょう。
せっかく様々なアプリやセンサーを実装しても、それが動かなければお話になりませんよね。
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
オペレーティングシステム | Wear OS by Google、 | Wear OS by Google | Wear OS by Google | Wear OS by Google |
チップセット | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100 Platform and Mobvoi dual processor system | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100 Platform and Mobvoi dual processor system | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100 Platform and Mobvoi dual processor system | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 2100 |
メモリ | RAM:1GB / ROM:8GB | RAM:1GB / ROM:8GB | RAM:1GB / ROM:8GB | RAM:1GB / ROM:4GB |
まず、全シリーズがWear OS by Googleを実装しています。出荷時のバージョンやその後のバージョンアップの有無について情報がありませんでしたが、1万円以下の「アクティビティトラッカー」とは一線を画すことは間違いないでしょう。
チップセットはQualcomm® Snapdragon 4100(C2+は2100)、メモリは全て1GBとなります。
チップセットに「Dualシステム」と表示しているのは、消灯時の文字盤を制御する独自OSが併設されていることを表します。電力消費量の大きいディスプレイを使わないため、長時間運用のアイデアがここに生きています。
(裏を返せば、Wear OSばかり使ってると消費電力が持ちません。。)
ここでいうメモリとはRAM(ランダムアクセスメモリ)のことですが、この数値が大きいほど、一度に多くの情報を処理できます(聖徳太子みたく、何人分の会話を一度に処理できるか、みたいな話です)。このメモリが不足すると、いわゆる「かくつき」や「フリーズ」が発生しやすくなります。
TicWatchシリーズの使用可能時間比較
ではそれぞれのモデルの、電池持ちはどうなのでしょうか?
まずはスペックを確認です。
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
バッテリー容量 | 577mAh | 577mAh | 380mAh | 400mAh |
連続使用時間 | 72時間 | 72時間 | — | 48時間 |
上位モデルでは72時間(3日間)、C2+でも2日間の駆動時間が掲示されています。
E3については残念ながら明確な表示がありませんでした。ショップでの声を見る限り、あまり長くは持たないようです。
電池容量はシリーズ内で最小なのに、機能面はProシリーズに準ずるハイスペック。残念ながら、機能と性能のバランスが取れていないようですね。。
TicWatchシリーズの各種センサー比較
さて、では最後に、フィットネスや健康目的で持つ場合に必要な機能です。
糖尿病患者の運動療法を目的にするならば、項目は必ず必要ですね!
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
加速度センサー | ○ | ○ | ○ | ○ |
ジャイロセンサー | ○ | ○ | ○ | ○ |
心拍センサー | ○ | ○ | ○ | ○ |
酸素飽和度(SpO2)センサー | ○ | ○ | ||
低遅延時間ボディーオフセンサー | ○ | ○ | ○ | |
気圧計 | ○ | ○ |
血中の酸素飽和度センサー(SpO2)とバロメーター(気圧計)を除き、全シリーズすべて実装されていますね。
特に低遅延時間ボディオフセンサー(Low-Latency Offbody detect Sensor)、これは実装していない(表示していない?)スマートウォッチも多いようですが、身に着けているかどうかを速やかに検出してくれるセンサーです。
検出ロジックは明確にされていませんでしたが、もしかしたら「身に着けていなかったらお知らせしてくれる」みたいな機能もあるのかもしれませんね。
TicWatch 全スペック完全比較
さて、ここまでチェックしたスペックを改めてみてみましょう!
モデル名 | Ultra GPS | Pro 3 | E3 | C2+ |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
価格(定価) | ¥27,590(35,999) | ¥21,600(35,999) | ¥23,999 | ¥25,799 |
スクリーン | 1.4インチ326ppi 全天候 AMOLED 454x454px | 1.4インチ Retina AMOLED 454x454px | 1.3インチHD 360 x 360 px | 1.3インチHD AMOLED 360 x 360 px |
強化ガラス | コーニング®ゴリラ®ガラス | コーニング®ゴリラ®ガラス | 2.5D ガラス | — |
タッチ操作 | ○ | ○ | ○ | ○ |
サイズ | 47 x 48 x 12.3 | 47 x 48 x 12.2 | 44 x 47 x 12.6 | 42.8 x 42.8 x 12.7 |
重量 | 41 g | 41.9 g | 32 g | 42 g |
耐水規格 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 |
ケース | ステンレス鋼と高力ナイロンのファイバーグラス | ステンレス鋼+プラスチック | ポリカーボネイトとガラス繊維 | ポリアミドガラス繊維、アルミニウム |
ストラップ | フルオロゴム(22mm) | シリコン(22mm) | シリコンゴム(20mm) | レザー(20mm) |
ストラップ交換 | ○ | ○ | ○ | ○ |
オペレーティングシステム | Wear OS by Google、 | Wear OS by Google | Wear OS by Google | Wear OS by Google |
チップセット | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100 Platform and Mobvoi dual processor system | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100 Platform and Mobvoi dual processor system | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100 Platform and Mobvoi dual processor system | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 2100 |
メモリ | RAM:1GB / ROM:8GB | RAM:1GB / ROM:8GB | RAM:1GB / ROM:8GB | RAM:1GB / ROM:4GB |
通信規格 | Bluetooth 5.0、Wi-Fi 802.11b/g/ | Bluetooth 5.0、Wi-Fi 802.11b/g/ | Bluetooth 5.0、Wi-Fi 802.11b/g/n | Bluetooth 4.1、Wi-Fi 802.11b/g/n |
測位システム | GPS + Beidou + Glonass + Galileo + QZSS | GPS + Beidou + Glonass + Galileo + QZSS | GPS + Beidou + Glonass | GPS + Beidou + Glonass |
Google Pay(NFC支払い) | ○ | ○ | ○ | ○ |
バッテリー容量 | 577mAh | 577mAh | 380mAh | 400mAh |
連続使用時間 | 72時間 | 72時間 | — | 48時間 |
耐久性規格 | MIL-STD-810G | — | — | — |
スピーカー | ○ | ○ | ○ | — |
マイク | ○ | ○ | ○ | — |
省電力モード | 基本モード(FSTNディスプレイ) | 基本モード(FSTNディスプレイ) | 基本モード(消灯) | |
加速度センサー | ○ | ○ | ○ | ○ |
ジャイロセンサー | ○ | ○ | ○ | ○ |
心拍センサー | ○ | ○ | ○ | ○ |
酸素飽和度(SpO2)センサー | ○ | ○ | ||
低遅延時間ボディーオフセンサー | ○ | ○ | ○ | |
気圧計 | ○ | ○ |
TicWatch まとめ
いかがだったでしょうか?
基本スペックだけを並べてみても、それぞれ違った個性を持ったアイテムであることが分かりますね。
細かいセンサーやフィットネス機能についても、調査が出来次第追記していきたいと思います。